2025-08-26

タイ出張前に知っておきたい！事前準備と現地での注意点

タイへの出張が決まったけれど、「何を準備すればいいの？」「現地で気をつけることは？」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、2025年現在の最新情報をもとに、タイ出張に必要な準備と現地での注意点をわかりやすくまとめました。

タイ出張前に知っておきたい！事前準備と現地での注意点

■事前準備

1. パスポートとビザの確認

タイへの出張を控えている方は、まずパスポートの有効期限を確認しましょう。出張期間中だけでなく、滞在予定日から6か月以上の有効期限が残っていることが望ましいとされています。これはタイ入国時の審査をスムーズに通過するために必要です。

また、日本国籍の方が30日以内の商用目的で渡航する場合、基本的にはビザは不要です。ただし、滞在目的が「商談」「会議出席」「技術的な打ち合わせ」など、明確にビジネスであることを説明できるようにしておくことが重要です。入国審査官から質問されることもあるため、英語での簡単な説明文を準備しておくと安心です。

2. 出張先の情報収集は成功のカギ

タイへの出張が決まったら、航空券とホテルの手配は早めに行うのが理想的です。特にバンコクのビジネス街（シーロム、サトーン、アソークなど）は出張者に人気があり、混み合うこともあるため、出張日程が決まり次第すぐに予約しましょう。

航空券については、フライトの遅延や変更が発生することもあるため、出発前に航空会社の公式サイトやアプリで最新の運行状況を確認しておくと安心です。

ホテルは、交通の便が良く、会議や商談の場所にアクセスしやすいエリアを選ぶことで、移動のストレスを減らすことができます。バンコクではBTS（高架鉄道）やMRT（地下鉄）沿線のホテルが便利で、渋滞を避けた移動が可能です。

3. 海外旅行保険の加入

タイでは特別な予防接種は義務付けられていませんが、A型肝炎・B型肝炎・破傷風・腸チフスなどのワクチン接種が推奨されることがあります。特に屋台やローカルレストランでの食事を予定している場合は、感染症対策として事前に医師と相談しておくと安心です。

また、海外旅行保険への加入は必須です。タイでは医療水準が高い病院もありますが、外国人向けの医療費は高額になることがあるため、万が一に備えて保険でカバーしておきましょう。

４. 現地通貨と支払い手段

タイの通貨はバーツ（THB）です。空港や市内の両替所で日本円からの両替が可能ですが、レートは市内の両替所の方が良い傾向があります。

都市部ではクレジットカードやQRコード決済（PromptPayなど）が普及していますが、屋台や地方では現金が必要になる場面も多いため、ある程度の現金を持っておくと安心です。

■現地での注意事項

1. 入国・税関手続き

2025年5月以降、タイでは紙の入国カード（TM6）の提出が不要となり、代わりに「タイ・デジタル到着カード（TDAC）」のオンライン申請が義務化されました 1。渡航前にスマートフォンやパソコンから申請し、QRコードを取得して入国審査時に提示することで、手続きがスムーズになります。

TDACの申請には、パスポート情報・滞在先住所・渡航目的などを英語で入力する必要があります。申請は到着の3日前から当日まで可能ですが、出発前に済ませておくと安心です。

税関では、「申告なし（グリーンライン）」と「申告あり（レッドライン）」に分かれています。特に注意すべきなのは、加熱式タバコ（IQOS、gloなど）や電子タバコの持ち込みが法律で禁止されている点です。これらを所持しているだけでも罰金（最大2万バーツ）や没収、場合によっては拘留の対象となる可能性があります。

タイでは、紙巻きタバコは1人あたり200本（1カートン）までの免税範囲が認められていますが、複数人で分担して持ち込む場合でも、購入者が1人であると判断されると罰則の対象になることがあります。荷物の中身は事前にしっかり確認し、規制対象品は絶対に持ち込まないようにしましょう。