【2026年版】1月のヨーロッパ旅行おすすめイベント7選|冬の文化体験ガイド
1月、新しい年の幕開けとともに、ヨーロッパは冬ならではの魅力に包まれます。寒さの中でも心温まる祝祭や文化的なイベントが各地で開催され、旅行者にとって忘れられない体験が待っています。
この時期は、冬に人気のあるヨーロッパの都市や、「2025年海外旅行おすすめ」として注目されるスポットが多数登場。特に1月は、新年の祝賀ムードとともに、地域の伝統や文化を祝うフェスティバルが盛大に行われる季節です。
本記事では、2025年1月にヨーロッパで開催される注目イベントをピックアップし、冬のヨーロッパ旅行をより楽しむための情報をお届けします。
冬のヨーロッパ旅行で訪れたい!新年を彩るおすすめイベント特集

イタリアの「ヴェネツィアのカーニバル」(ヴェネツィア)
ヴェネツィアのカーニバルは、イタリアの水の都ヴェネツィアで毎年冬に開催される、世界的に有名な伝統的イベントです。2026年は1月31日から2月17日までの期間に開催される予定で、街全体が仮面と豪華な衣装に包まれ、幻想的な雰囲気に包まれます。このカーニバルは中世から続く歴史を持ち、かつては上流階級の社交の場として始まりましたが、現在では市民や観光客が自由に参加できる祭りとして世界中から注目を集めています。
2026年のテーマは「Olympus – At the Origins of the Game」とされており、神話や芸術、スポーツを融合させた壮大な演出が予定されています。期間中は、サン・マルコ広場で行われる開幕イベント「天使の飛翔」や、運河を彩る水上パレード、ルネサンス様式の衣装をまとった舞踏会など、非日常的な体験が盛りだくさんです。街の至る所では仮面をつけた人々が歩き、まるで映画の世界に迷い込んだような感覚を味わえます。
また、カーニバル期間中には「フリッテッレ」や「ガラーニ」といった伝統的なヴェネツィア菓子も楽しめるため、グルメ目的の旅行者にもおすすめです。徒歩と水上バスで移動するヴェネツィアの街は、アクセスも比較的わかりやすく、衣装レンタルサービスも充実しているため、初めての方でも気軽に仮装して参加できます。
冬のヨーロッパ旅行を計画している方にとって、ヴェネツィアのカーニバルは一生の思い出になるような特別な体験を提供してくれるでしょう。
開催場所:ヴェネツィア – googleマップ
開催期間:2026/1/31~2/17予定

スウェーデンの聖クヌート(St Knut's Day)の日(スウェーデン全土)
スウェーデンでは毎年1月13日、「聖クヌートの日(St. Knut's Day)」が祝われます。スウェーデン語では「Tjugondag Knut(20日目のクヌート)」とも呼ばれ、この日はクリスマスシーズンの終わりを告げる特別な日として、全国的に親しまれています。2026年も例年通り、1月13日に開催される予定です。
この日、スウェーデンの家庭ではクリスマスツリーや飾りを片付ける「Julgransplundring(クリスマスツリーの略奪)」という伝統的な行事が行われます。子どもたちはツリーの周りで踊りながら、飾り付けに使われていたキャンディーやクッキーを楽しみ、家族で残ったクリスマス料理を囲んで過ごします。これは、クリスマスの温かい思い出を振り返りながら、新しい年への移行を祝う象徴的な習慣です。
聖クヌートの日は、スウェーデンの冬の風物詩として、地元の人々だけでなく観光客にも人気があります。1月にヨーロッパ旅行を計画している方にとっては、クリスマスの雰囲気を少し長く味わえる貴重な機会となるでしょう。
開催場所:スウェーデン全国
開催期間:2026/1/13

オランダの「ニューイヤーダイブ」(スヘフェニンゲン)
オランダの冬の風物詩として知られる「ニューイヤーダイブ(New Year Dive)」は、毎年1月1日にスヘフェニンゲン海岸で開催される伝統的なイベントです。2026年も例年通り、元旦の正午に開催される予定で、寒さ厳しい北海に約1万人以上が一斉に飛び込む光景は圧巻です。
このイベントは1960年代に始まり、今ではオランダ全土で200か所以上の海岸や湖で行われる国民的行事となっています。スヘフェニンゲンはその中でも最大規模を誇り、国内外から多くの参加者が集まります。参加者は水着姿にオランダのナショナルカラーであるオレンジ色のニット帽をかぶり、DJの音楽に合わせてウォームアップを行った後、合図とともに冷たい海へと走り出します。
寒さを乗り越えて海に飛び込むこの行為は、新しい年のスタートを象徴し、健康や幸福を願う意味が込められています。日本の初詣に似た文化とも言われており、心身をリフレッシュするための儀式として多くの人々に親しまれています。ダイブの後には、スポンサーであるUnox社から提供されるオランダの伝統料理「エルテンスープ(えんどう豆のスープ)」が振る舞われ、冷えた体を温めてくれます。
参加費はわずか数ユーロで、帽子や記念品が含まれたお土産バッグももらえるため、観光客でも気軽に参加できます。チケットは事前にオンラインで購入するのが確実で、人気のスヘフェニンゲン会場では早朝に完売することもあるため、早めの準備がおすすめです。
刺激的な旅先を探している方にとって、ニューイヤーダイブは忘れられない体験となるでしょう。寒さを乗り越えて挑戦するこのイベントは、まさに新年の幕開けにふさわしい、オランダならではのユニークな祝祭です。
開催場所: スヘフェニンゲン – googleマップ
開催期間:2026/1/1 12:00

オランダの「ライトフェスティバル」(アムステルダム)
ロマンチックな雰囲気を楽しみたい方には、アムステルダムで開催される「ライトフェスティバル(Amsterdam Light Festival)」も見逃せません。2025年は、11月27日から翌年1月18日までの期間に開催される予定で、アムステルダムの歴史ある運河沿いや街並みが、幻想的な光のアートで彩られます。
このライトフェスティバルは、世界中から集まったアーティストたちが制作した光のインスタレーションを展示するもので、都市空間そのものをキャンバスに見立てた壮大なアートイベントです。2026年のテーマは「レガシー(Legacy)」で、「私たちは未来に何を残すのか」「どのように記憶されたいか」といった問いを光の作品を通じて表現しています。
展示されるアートワークは、運河沿いや橋、広場などに設置され、夜になると点灯し、街全体が幻想的な雰囲気に包まれます。観光客や地元の人々は、徒歩、自転車、そして運河クルーズなど、さまざまな方法でこの光の祭典を楽しみます。特に運河クルーズは人気が高く、水面に反射する光のアートを眺めながら、暖かい船内でゆったりと過ごすことができるため、冬の寒さを忘れるほどの魅力があります。
アムステルダム・ライトフェスティバルは、芸術と都市の融合を体験できる絶好の機会です。寒い季節だからこそ輝くアムステルダムの夜を、ぜひ体感してみてください。
開催場所: アムステルダム – googleマップ
開催期間:2025/11/27~2026/01/27

スペインの「東方三賢者の日(Día de los Reyes Magos)」(スペイン全土)
スペインの冬の祝祭の中でも、特に華やかで伝統的なイベントとして知られるのが「東方三賢者の日(Día de los Reyes Magos)」です。毎年1月6日に祝われるこの日には、スペイン全土が祝賀ムードに包まれ、子どもたちにとってはクリスマス以上に待ち遠しい特別な日となります。2026年も例年通り、1月5日の夜から6日にかけて盛大に開催される予定です。
祝祭の始まりは1月5日の夜に行われる「キャバルガタ(Cabalgata)」と呼ばれるパレードです。スペイン各地の都市や町では、色鮮やかな衣装をまとった三賢者――メルキオール、ガスパール、バルタザール――がラクダや馬に乗って登場し、音楽隊やダンサー、装飾されたフロートとともに街を練り歩きます。沿道には子どもたちが集まり、三賢者からキャンディーや小さな贈り物を受け取る姿が見られます。特にバレンシア州のアルコイでは、1885年から続くスペイン最古の三賢者パレードが行われ、全国的にも高い人気を誇ります。
翌日の1月6日は「エピファニー(Epifanía)」として知られ、スペインの子どもたちは三賢者からのプレゼントを受け取る日です。サンタクロースではなく三賢者が贈り物を届けるという文化は、スペインならではの伝統であり、家族の絆を深める大切な行事となっています。この日には「ロスコン・デ・レジェス(Roscón de Reyes)」という王冠型のケーキを食べる習慣もあり、ケーキの中に隠された小さな人形や豆を見つけた人には、特別な幸運が訪れるとされています。
スペインの東方三賢者の日は、宗教的な背景と地域文化が融合した魅力的な体験となるでしょう。クリスマスの余韻が残る1月初旬に、スペインの街を彩るこの祝祭を訪れてみてはいかがでしょうか。
開催場所:スペイン全国
開催期間:2026/1/5 夜 ~2026/1/6
イギリスの「バーンズ・ナイト」(スコットランド)
スコットランドの冬を彩る伝統的な祝祭「バーンズ・ナイト(Burns Night)」は、毎年1月25日に開催される、国民的詩人ロバート・バーンズの誕生日を祝う特別なイベントです。2026年も例年通り、スコットランド全土でバーンズの詩と文化を讃える夜が盛大に催される予定です。
バーンズは18世紀に活躍した詩人で、「Auld Lang Syne(蛍の光)」の作詞者としても知られています。彼の作品は、スコットランドの自然や人々の暮らし、愛や人生をテーマにしたものが多く、今なお多くの人々に愛され続けています。バーンズ・ナイトでは、彼の詩を朗読しながら、伝統料理「ハギス」を囲んで祝うのが一般的です。ハギスは羊の内臓とオートミール、玉ねぎ、スパイスなどを羊の胃袋に詰めて煮込んだ料理で、バーンズが「ハギスに捧げる詩」で讃えたことから、この夜のメインディッシュとして欠かせない存在となっています。
祝宴は「バーンズ・サパー」と呼ばれ、バグパイプの演奏とともにハギスが運ばれ、詩の朗読、乾杯、スコッチウイスキーの味わい、そしてスコットランドの伝統的なダンス「ケイリー」で締めくくられます。エディンバラやグラスゴーなどの都市では、レストランやパブで特別メニューが提供されるほか、詩の朗読会や音楽イベントも多数開催され、地元住民だけでなく観光客も気軽に参加できます。
地元の文化を楽しみたい方にとって、バーンズ・ナイトはスコットランドの文化と温かい人々の心に触れる絶好の機会です。寒い季節にこそ感じられるスコットランドの情熱と詩の力を、ぜひ現地で体験してみてください。
開催場所:スコットランド – googleマップ
開催期間:2026/1/25
まとめ
2026年の1月、ヨーロッパ各地では冬ならではの魅力的なイベントが数多く開催されます。イタリア・ヴェネツィアの幻想的なカーニバル、スウェーデンでクリスマスの余韻を味わえる聖クヌートの日、オランダの勇気あるニューイヤーダイブ、そして光と芸術が融合するアムステルダムのライトフェスティバル。さらに、スペインでは三賢者の祝祭が街を彩り、スコットランドでは詩人ロバート・バーンズを讃えるバーンズ・ナイトが伝統料理とともに人々の心を温めます。
これらのイベントは、単なる観光では味わえない、地域の文化や人々の暮らしに深く触れる貴重な機会です。
1月のヨーロッパは、静かで美しく、そして心に残る体験ができる季節です。寒さの中にある温かさ、歴史と芸術が織りなす祝祭の数々を、ぜひ次の旅の候補に加えてみてください。

