【韓国探訪】韓国文化に触れよう!!旧正月とは!?:韓国で最も大きな行事、家族と伝統の祝祭

【韓国探訪】韓国文化に触れよう!!旧正月とは!?:韓国で最も大きな行事、家族と伝統の祝祭

 포도몰/CC BY

 

日本では1月1日に新年を迎え、多くの人々が家族と共に過ごすのに対し、韓国では旧正月(2024年は2月10日です)に全家族が集まるのが一般的です。旧正月は韓国で最も重要な祝日の一つで、旧暦の新年の始まりを告げます。この時期は、家族が集まり、一年の安泰と幸福を祈る貴重な時間です。

 チャリェテーブル

전주익산군산컴박사/CC BY

伝統的な風習と儀式

旧正月の朝には、祖先を敬う祭祀(차례、チャリェ)を行います。この儀式は家族間の絆を強化し、祖先への敬意を表す重要な方法です。祭祀用のテーブルには、様々な食べ物が並べられます。これには、肉、魚、お餅などが含まれ、その配置には地域によって異なる慣習がありますが、一般的なルールとしては、魚料理は東側(魚東)に、肉料理は西側(肉西)に置かれることが多いです。
祭祀を始める時間は定まれていませんが、朝に行うことは一般的です。祭祀は30分程かかりますが、最近は簡素化され、15分程度で終わることもあります。祭祀の際には、祭祀用のテーブルに向かって、最も年長の男性が最初に拝み、その後、他の男性、女性、子供の順に拝みます。男性は2回、女性は4回拝むのが通例です。

 

お小遣い(새뱃돈、セベトン) 

セベトンは旧正月に大人が子供たちに与えるお金で、新年の福と幸運を祈る意味が込められています。セベトンがもらえない年は特に決まっていませんが、高校生~大学生までもらうことが一般的ですね。セベトンを受け取った子供たちは、このお金を貯金したり、自分の欲しいものを買うために使ったりします。日本のお年玉に似ていますね。

 

トックク

fun한 세상/CC BY ND

特別な食べ物:トッククとその他

旧正月には餅汁(떡국、トックク)を食べ、一歳を重ねるという意味が込められています。トッククの餅は長く白い形で、長寿と純粋さを象徴します。また、チヂミやナムルなど、祭祀テーブルに置いた様々な料理も食べます。早く大人になりたい子供は「トックク一杯=1年」と思い、何杯も食べる場合もありますね。日本で言う雑煮でしょうか。

 

家族との時間

旧正月は、忙しい日常から離れて家族と共に時間を過ごす機会を提供します。この時間を通じて、お互いの近況を話し合い、共に笑い、思い出を作ります。韓国の旧正月は当日だけではなく、前日と後日も休む3連休ですので、実家が近い場合は2日間、遠い場合は3日間戻ることが一般的ですね。これらの瞬間は韓国文化における家族の重要性を強調します。

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現代的変化と新しいトレンド

時代が変わるにつれて、旧正月の伝統も少しずつ変化しています。多くの若者たちは伝統的な方法と現代的な方法を融合させて祝日を祝います。例えば、伝統的な料理を作りながらSNSに写真を共有したり、オンラインで家族とコミュニケーションを取ったりです。祭祀のためにはかなりの労働力が必要であるため、最近は、旧正月に家族旅行に行く場合も増えています。

 

ユンノリ

늘봄지기/CC BY

伝統遊び

旧正月にはユンノリ(韓国の伝統的なボードゲーム)、板跳び(널뛰기、ノルテギ)などの伝統的なお遊びを楽しみます。これらのお遊びは家族間の絆を強化し、楽しみを共有する重要な手段です。

 

 韓馥

旧正月の衣装:韓服

旧正月には伝統衣装である韓服を着る文化があります。この文化は、新年には新しい服を着る文化(설빔、ソルビム)から始まりました。韓服の美しい色と優雅なデザインは韓国の伝統美を代表し、この特別な日の雰囲気を一層引き立てます。ただし、韓服を普段は着ない服であることや韓服自体の不便さが原因で、近年は日本の着物と同様に韓服を着ない場合がほとんどですね。

 

まとめ

韓国の旧正月は、家族が集まり新年を祝う特別な日です。日本では11日に新年を迎えますが、韓国では旧正月に全家族が集まります。この時、伝統的な儀式「차례(チャリェ)」を行い、祖先を敬い、家族の絆を深めます。旧正月は、家族が共に過ごす大切な時であり、韓国での数少ない連休でもあります。

 

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